T 制度・法律の動向
3.法律・環境規制等が後押しするバイオマス資源利用
(1)RPS法
<設立の経緯>

  潜在的に莫大なエネルギー資源量があると言われながら、これまでほとんど日本でバイオマス発電が普及しなかった大きな理由の一つは、バイオマス発電による売電価格が2〜5円/kWhと非常に安価であったことが指摘される。このため、バイオマス発電は、自家消費を中心として行われてきた。
  しかし京都議定書の批准などをにらみ、地球温暖化対策としてバイオマス発電等の自然エネルギー利用促進を図るための枠組づくりの必要性についての認識が広がってきた。経済産業省総合エネルギー調査会新エネルギー部会での議論を踏まえ、2002年5月、難産の末、「電力事業者による新エネルギーの利用に関する特別措置法」(RPS法)が成立した。施行は、2003年の4月1日となる。

 
 
   

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