民間・その他の動き


2.地域での木質バイオマスなどの利用促進の取り組み  
<岩手県>
 岩手県では、岩手・木質バイオマス研究会が2000年に発足。木質バイオマス利用に関心のある、地元の企業、官庁、大学、マスメディア、産業振興センター、林業技術センターなどのメンバーが運営委員・事務局を構成、スウェーデンへの視察や交流を通して、活発な活動を行っている。01年に、増田寛也岩手県知事に提言書「岩手型木質バイオマス利用の行方」を手渡し、知事から意欲的な回答を得た。02年(平成14年)度には、工業技術センターでの「岩手県ペレットストーブ」の商品開発、公共施設での木質ペレット利用設備の導入、チップ利用の促進、木質バイオマス利用の際の市場調査などが計画された。
 同県では、紫波町が2003年完成予定の上平沢小学校の新校舎に暖房用ペレットボイラーを導入、02年11月には木質バイオマス導入に熱心な住田町で、ペレット製造の実証実験が実施されるなど、各地で熱心な取組みが行われている。
 また02年12月には、岩手型ペレットストーブが県庁に導入された。このストーブは、県産のバーク(木の皮)を原料とするペレットを完全燃焼でき、地場産業である南部鉄器技術を使用したもの。国内販売だけでなく輸出も視野に入れて、さらに開発が進められている。
 
岩手県庁に導入されたペレットストーブ
(写真提供:岩手・木質バイオマス研究会)

   
 

     
  参考:岩手・木質バイオマス研究会ホームページ URL http://www.angel.ne.jp/~imb/

     

 
 
   
3/9