バイオマス・ニッポン総合戦略スタート

 (3)バイオマス・ニッポン総合戦略の特徴と政府の取組み

 「バイオマス・ニッポン総合戦略」では、1)地球温暖化防止 2)循環型社会の形成 3)競争力のある新たな戦略的産業の育成 4)農林漁業、農山漁村の活性化のために、バイオマス資源の利活用を促進する必要があると規定しており、2010年を目処とする具体的な目標も掲げている。
 バイオマス・ニッポン総合戦略の特徴としては、以下のようなものが挙げられる。一つは、バイオマス資源をエネルギー源としてだけではなく、生分解性プラスチックなど製品(マテリアル)利用についても言及していることである。また、資源のカスケード利用の重要性についても指摘し、包括的な観点からのバイオマス資源利用の促進をうたっている。
 バイオマス・ニッポン総合戦略」に関連した今年の各省庁関連の動きのうち主要なものを右に示した。様々な動きがあるが、地方推進体制の整備、RPS法の施行開始、バイオマス由来自動車燃料の全国普及に向けての動き、電力特定供給規制緩和(「国の動き」参照)の青森県での認定、バイオソリッド利用の実用化に向けての取り組み、バイオマス由来プラスチックの導入実験など、今後のバイオマス利活用を占う上で重要なものが多く、注目される。

表:「バイオマス・ニッポン総合戦略」に関連した2003年の各省庁の主な取組み

 

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