民間・その他の動き


バイオマス資源の素材利用の拡大
 自動車部品への植物繊維などのバイオマス素材の利用は、ダイムラー・クライスラー社などドイツ企業の例が有名だが、日本でも、利用例が出始めている。
 トヨタ自動車に部品を供給しているアラコ株式会社は、インドネシアやベトナムで栽培されたケナフを現地で加工させた上で、ドアトリム(ドアの内張り)やトラックボード(トラックの荷台)などの部品に利用している。このケナフを使った部品は、トヨタ自動車の高級車、セルシオでも使用されている。
     
ケナフを使った自動車部品
(ドアトリム)
写真提供:アラコ株式会社

 

 また、ジーザック株式会社では、竹や葦などの非木材と再生紙を原料とする容器など、バイオマス資源を素材として利用した容器などを製造している。
 同社の他にも、包装容器リサイクル法の施行を受けて、葦を原料とするトレー(ウエット社)や、米ぬかをコンニャク粉で固めた植木鉢ポット(モクシー・ジャパン社)など、従来プラスチックが使われてきた容器等を、バイオマス素材で製造する企業が増えてきている。
   
竹・葦など非木材と
再生紙を原料とする容器
写真提供:ジーザック株式会社
 
         
  参考:アラコ株式会社 URL http://www.araco.co.jp/
   ジーザック株式会社 ULR http://www.gthec.com/outline/
     
         

 
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