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全国に広がる菜の花プロジェクト |
また、滋賀県で始まった「菜の花プロジェクト」は、2002年においても、いくつもの自治体や地域が新たに取組みを始めるなど、全国に広がりつつある(下表参照)。 2002年7月には、菜の花の有するバイオマスエネルギー等に着目し、その活用によりこれからの日本社会のあり方、地域社会の姿を模索し、調査・研究を進め、政策提言等を行なうことを目的として、「菜の花議員連盟(仮称)」が設立された。 ただ国内で菜種油を生産するだけでは、輸入品との価格競争が厳しい状況だが、「菜の花プロジェクト」では、観光、環境教育、食用油・燃料利用、地域特産品づくりなどを目的とするプロジェクトとして、各地で工夫を凝らした取り組みが行われている。 |
表:全国の菜の花プロジェクトの目的と実施地域の例* |
目的
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実施地域等
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家畜糞尿による窒素過多の土壌改良など環境保全 | 佐賀県伊万里はちがめプラン、宮崎県尾鈴菜の花プロジェクト |
循環型社会の環境学習、体験学習、総合学習 | 滋賀県愛東町・大津市、愛媛県今治小学校、広島県大朝町、福岡県大木町、茨城県常総生協 |
新エネルギー開発 | 滋賀県愛東町・新旭町・八日市市、青森県横浜町、山形県立川市・山形市、兵庫県五色町、新潟県上越市、福井県鯖江市、岡山県長船町、福岡県大木町 |
特産品、地場産業(ジェラート、蜂蜜、非遺伝子組替え食用油等) | 青森県横浜町、滋賀県愛東町・新旭町、広島県大朝町 |
耕作放棄地の防止 | 島根県壱岐島 |
*出所:バイオマス・ニッポン総合戦略会合第6回配布資料(藤井委員提出)より作成 参考:菜の花プロジェクトネットワーク:URL http://www.nanohana.gr.jp/ |
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