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トピックスⅠ
国産材利用拡大と木質バイオマス利用
トピックスⅡ
バイオ燃料とランドラッシュ
2010年の動向
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1. 国際的動向

2010年11月、国際エネルギー機関(IEA)は「ピークオイル(従来型石油の生産量のピーク)は、2006年に迎えた可能性が高い」と明らかにしたと報道された。また、同じくIEAによると、中国は米国を抜いて、世界最大のエネルギー消費国となった【*1】。

再生可能エネルギーネットワーク(REN21)が発表した『世界自然エネルギー白書2010年版』によると、世界のバイオマス発電容量は2009年末までで54GWと推定され、バイオ燃料の生産量は、世界のガソリン供給量の5%に匹敵するとのことである【*2】。

EUでは、2008 年〜2009 年に輸送用バイオ燃料消費量が18.7%増加し、2009 年の輸送部門でのバイオ燃料消費量は12.1Mtoeでバイオ燃料の比率は4%【*3】であり、欧州バイオ燃料指令で設定された2010年までに5.75%という目標には遠い。また、同じくEUの2008 年の固形バイオマス由来一次エネルギー生産量は68.7Mtoeで、2007〜2008 年の成長率が2.3%となり、2008 年の固形バイオマス由来発電量は57.8TWhだった【*4】。またEUでは輸送用燃料と並んで、電力に使われる液体燃料に関しても同様の持続可能性を求める「バイオマス電力持続性証明令」が施行された。


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