バイオマス関連記事2003年5月


■開発が進む微生物利用の燃料電池

 カリフォルニア大学のリン準教授は、パン酵母の代謝を利用するバイオ燃料電池の開発に取り組む。酵母菌はブドウ糖を栄養源にし、「好気的代謝」と呼ばれるプロセスでブドウ糖を取り込み、電子を抽出する。米国国立エネルギー技術研究所のバノーテゲム研究員も、ブドウ糖を分解する過程でガスを排出する好熱菌によって、水素を取り出し燃料電池に利用する研究を行っている。
 また、米海軍調査研究所のテンダー氏らは、海底の沈殿中の微生物が作り出す電子を分離収集して電流を発生する仕組みの燃料電池を開発。ミシガン大学のザイカス教授は、下水汚泥中の微生物に「電子メディエーター」を加えて発電を促す燃料電池をテストしている。

(HOT WIRED JAPAN 2003年5月20日)

 

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